人にはそれぞれ向き不向きがある。
会社の経営スタイルを変えた、というか、自分自身が気持ちの持ちようを変えただけなんですが。
僕は今年で34歳になる世間的にはまあまあいい年のおっちゃんになってきているのですが、未だに青春の夢とかそういうものを追いかけているところがあって上海でネット会社なんてものを経営しております。
ネット業界にいるので、遠くはザッカーバークとか、近く(最近すっかり遠くなってしまったけど)はcommunity factoryの松本さんみたいに「自分でサービス設計して会社の経営もしちゃう経営者」に憧れてました。(ます)
さて、きっかけがあり自分の能力と嗜好について改めて考えてみました。単純に向き・不向きという点に絞って。
①:プロダクトをみているのは好き。
②:でも、別にプログラムもすごくないし、絵もうまくない。
③:人と話してるのが好き。
④:人の気持ちには割と敏感。
⑤:クリエイターの嫌いなパワーポイントとかエクセルとか得意。
どうも僕にはクリエイターとしての才能はなさそう。憧れてカッコイイなーって思ってるのは無い物ねだり的な部分が大きいなあって考え直しました。
自分自身をもっとマネージメントと営業的な部分にふろうかな、と。
ベンチャー社長っぽくないかもしれないけど、僕なりの100%はきっとそこにあるだろうと考えてます。
勉強になりますね、毎日。
中国は世界の工場として存在しつづけるかどうか?
中国は世界の工場として存在しつづけるかどうか?というのは今後の中国経済を予測する上で最も重要なファクターと考えてます。
最近いろんな人にあって話したりした感想とか少しまとめ。
ー世界の工場でなくなる側の意見
①
中国の人件費の激烈な上昇を鑑みると、ベトナムなどはコストも圧倒的に安いし人材の質もよい
②
日中関係などに代表される「チャイナリスク」
感情的な嫌悪感も含めて今後の大きなリスク
ー世界の工場として存続する側の意見
①
中国以外のアジアでは中国ほどの人的なボリュームが出せない。唯一の可能性があるのはインドネシア、しかしインドネシアは宗教観がかなり異なる所をクリアーできるかが課題
②
中国に既に大きな工場がなどがある場合は撤退におけるリスク、コストが大きく決断が難しい。
③
今後は大きな消費市場としての中国もあるためにそこを考えると捨てられない
④
内陸の開発でコストは抑えることができる。
個人の考え:
中国の労働コストは上昇を続けています。これは輸出産業を中心に考えた場合は大問題です。
ただ一方で熟練労働者も増えており、質の高い生産が期待できることも事実です。また消費市場が成長しているので国内での短期間での成長を遂げてからの海外進出というパターンもありえると思ってます。
小米(xiaomi)という携帯電話はサムソンのギャラクシー並の品質で価格は半分です。
これは質の高い生産のマネージメントとディストリビューション戦略によって出来た製品ですが、こういったケースを増やしていけるならば中国は今後も成長を続けられるのかな、という感じています。
率直に思うのは、政府主導などでマネジメント、各産業において特に製品品質において世界トップレベルの実現が最も重要な課題と思います。
グロービスさんみたいな会社が需要が大きいと思いますし、ビジネスチャンスも大木でしょうね。
2012年最後の日
2012年の最後はオフィスでSteve Jobsのこの動画を一人みました。
http://www.youtube.com/watch?v=XQB3H6I8t_4
Love what you do.
Follow your heart.
Stay hugry, Stay foolish.
12月、辛かったな。
絶対中国で大成功しよう!
日本より物価が安い国で働く日本人に必要なこと。
中国で働く日本人として最も大事なことって何かなって良く考えるんですよ。
めっちゃニッチな領域かと思いますが。ただまあこれから海外で働く日本人って置き換えたら広いかもしれないっすね。
一般的に日本人って中国人より給料高いんですよね、どうしたって。
どんなに上海がバブルって言ったって、日本より物価安いんですよ。
普通の店でビール飲んで腹一杯うまいもんくって一人1500円あれば充分です。
贅沢品(LVの鞄とか)は値段一緒だけど、基本の生活費が違うからそりゃ必要な給料も変わりますよね。中国が食料輸出国である限りこれは変わらない事実だと思います。
じゃあ、僕らちょっと高い給料もらう訳ですから(実際には僕は給料はもらってないけど)何をすることが必要か?ってことです。
普通に日本でやってるみたいに営業とかやってると日本の給料×0.6ぐらいしか貰えない訳です、当たり前だけど。でも駐在員でくると会社的にみたらコストは日本にいる社員の1.5倍ぐらいかかるじゃないですか、色々と。
ってことは、すごく当たり前なんですが、組織としての成果をどれだけ高めることに貢献できるか?ってことなんですよね。でもこれって別に会社を管理すれば言い訳じゃないんですよね。あと駐在員として派遣されている人の場合は、日本では管理職の経験もないし、ましてや会社経営の経験なんてない人ばっかりな訳ですから。
じゃあ何すべきか?ってことで。
①:中国(その国)にない先進性の高い技術などを伝える。
これは言葉なんてだめでも現場では見ればわかるから尊敬されてやっていけます。
鉄砲伝来、みたいな感じです。よくわからないけど種子島に鉄砲もってきた人達ってやっぱり大事にされてた訳ですよね?織田信長にあったりしてるぐらいだから。という訳でそういうのがある人は深く考えなくて大丈夫かと。ユニクロとか職人芸をもつ現役引退した職人さんを中国の向上に匠プロジェクトとかいて派遣したりしたみたいですね。
②:スピード、品質を共存できる組織を作る。
これがやっぱりなんと言ってもみんながぱっと浮かぶ大事なことでしょうね。
匠の技なんて持ってない人がほとんどだし、そもそも日本にそういう物ってもうかなり減ってきてるんだろな、と。あと匠の技流出させて日本生産の競争優位の源泉を失ってどうすんだって議論もあるでしょうし。
すごく簡単に言えば情熱をもって取り組み、みなと一緒に汗を流して組織を立ち上げて適材適所の組織をつくって行く訳です。
この時に大事なのが、組織の中で仕事と教育を通じて仕事の取り組み方について適切な共通認識を育てることかなって思う。
一般的に日本人の方が品質に対するコダワリが高くて中国人の方が大雑把とされてます。
これって実は気になる部分とか、考え方が違うという部分が多い訳です。
例えば家の内装でもある程度の所までやったらとりあえず引き渡しして後からまた改修したりとか、そんな感じでやることもあります。これって日本じゃありえないんだけど。
この品質の部分についての考え方をどうやって昇華し成果のでる組織をつくっていくか?といのが今の命題。
一番良いのは明確な品質基準が作れること。
これは中国の社内で作れるのが一番いいのですが、経験がないととっても難しい。
一番は最初に日本で一緒にやってトコトン苦しむ事ですが、ここの部分が乗り越えるのがめっちゃ難しい。トコトン苦しんで、その中で品質基準を作っていく。
これってビジネスが成功した時のインセンティブ設計と一緒に取り組む日本側のプロフェッショナル度の高さの問題かなって気がしてます。
ただ品質基準って世の中の動きの中で競争があるから常に変わり続けていくんですよね。
つまりは品質基準を作る考え方を共有するってことになりますね。
常にライバルをベンチマークしてそれを超えていくことを絶対条件にしていく。
そして品質管理部隊を中国メンバーの中に作って自主的にそれを超えるようにしむけていく。
品質基準会議とか組織してやっていくべきかもしれないな。
あとは直接的にPL情報を共有していくことで儲かってるかどうかをきっちり認識してもらって儲ける為に努力をドンドン一緒にやっていくことかなーって思います。
中国人は大抵そのへんきっちりしているので、変に隠さず共有した方が有益なことが多いと感じてます。
まとめ
①鉄砲伝来する。
②組織にとけ込んで適材適所する。
③品質基準を一緒に作る。
④他社をちゃんときっちりベンチマークする。
⑤PL感覚をみんなにもたせる。
我慢がまん。
取引先から、外注先から、部下から。理不尽な話ばっかりですね。
これを我慢するのが社長業の一番の仕事と勉強しました。
グローバルで通用するってなんやねん(閲覧注意)
今日のブログは完全に後から振り返って後悔するタイプの完全なる愚痴やな。
猫も杓子もグローバルと言われだして久しいですね。
外国(上海)で会社経営してて本当の不安はどこにあるって、やっぱり社員との心の距離。
このプロダクトうまくいかんかったらどうなってしまうんやろ、、、とか。
なんでおれ上手くコミュニケーションできなかったんやろ、、、とか。
みんなにもっとわかってほしいとか。。。
こんなん外国じゃなくてよくある経営者の悩みなんやろな。。。
いったい、どうしたらええねん。。。
インターネットはTVを超えられるか?
中国での地下鉄でスマホみてる人が一番見てるのは動画サービス。
日本では違法になるTV番組とか映画とかバンバンあがってるのでそれをみてるんですよね。つまりインターネットを使ってTVを見てる訳です。
TVの凄さは何も考えてなくても向こうから楽しさがやってきてくれること。
インターネットは自分から発信(SNSへの投稿など)をしないと中々楽しめないかもしれません。
まとめサイトみたいなものはある意味TV的な娯楽コンテンツですね。
さて私が思うのはインターネットがTVを超える為にもっともっと、何も考えなくて、
頭空っぽにしてみても、感動したり癒されたりできるようにしたいなって常々思ってます。
ぼくはそれを解く鍵はやっぱりソーシャルゲームかなって。
ソーシャルってやっぱりインターネットがもつ一番人の心をうつ鍵だと思うんですよ。
そしてゲームの組み合わせ。ゲームのストーリーに引き込むことで何も考えなくても楽しめるコンテンツを提供したい。
インターネットでTVを超えます。