ビリビリ(Bilibili)の上場とGameWith

中国のアニメ系動画サイトの「ビリビリ(Bilibili)」の上場が話題になっているので、久しぶりにブログ更新。「ビリビリ(Bilibili)」は2011年ぐらいに彼らが変なマンションにいた頃から創業メンバーとは知り合いなので、感慨深いものがありますね。

「ビリビリ動画」が米で上場「ニコニコ動画は完全敗北」などの声も - ライブドアニュース

ニコニコ動画がビリビリに負けた、みたいな言い方が多くてみんな誤解してると思うんですが、ビリビリの売上ってほとんどモバイルゲーム、しかも自社パブリッシングもしくは自社開発のゲームの売上(中国版FGOのパブリッシングとアズールレーン)っぽいうので(83%がモバイルゲームの売上)、動画サイト云々はあんまり関係ないんですよね。*個人的に経営メンバー知ってますが、ここ数年あってないので内部情報とかはもってません。

間接的に言えば、アニメ放送事業やってるからアニメ系のゲームのパブリッシングしやすいってのはあるんだろうけど、中国版FGOの成功についていえば、ゲームそのものクオリティと運営チームの努力のほうが成功への貢献度が高いと思っています。

 

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ここにも詳細記事があって凄いなっておもいつつ、ゲームPFの事業ってgoogleplayがないアンドロイド対象にしかやってないんだけど、たぶんビリビリ動画のユーザーってiOSのほうが圧倒的に多いので業績貢献度は???です。

 

日本ではなじみのないゲームPF事業ですが、簡単に言えばいろんなウエブサイト(メディア)からゲームのアプリが勝手にDLできる状態。(普通はiOSだとApp StoreAndroidだとGooglePlay)

もし、AというメディアからAPPをダウンロードした場合は、APPの運営者はA経由のユーザーの売上があった場合は30%とか50%のPF手数料をAに対して支払うことになるっていう仕組みです。

かなりアコギな仕組みだし当然アップルさんやGoogleさんがいい顔するはずないので、普通の国ではあんまりやってないんですが、政府がGoogleを締め出しちゃってる中国ではGooglePlayがないので、かなり堂々とAndroidについてこのビジネスが成り立ってるんですね。言うなれば、Googleの中国で得られたはずの売上を別の中国企業がとってるんですね。(Google視点では)

 

ちなみに日本でゲームPF事業できそうなのっていうと、GameWithさんかなと(ここで唐突にタイトルのGameWithさんが出てくる)

ゲームユーザーをたくさん抱えてて、リリース後もゲームを盛り立てるようなことがしやすいから、組み方によってはゲームデベロッパーさんとwin-winの関係も構築できるかもしれませんね。日本には当たり前ですが、アップルさんもGoogleさんもいるので、あんまり現実的ではないんでしょうね。

メディアとして単純に広告費をもらうという領域をこえて、自社の資源であるゲームユーザーあたりのLTVを最大化するにはbilibiliさんみたいにゲームパブリッシングや開発まで行くっていうのも手段なのかもしれないなって思いました。

 

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