中国は世界の工場として存在しつづけるかどうか?
中国は世界の工場として存在しつづけるかどうか?というのは今後の中国経済を予測する上で最も重要なファクターと考えてます。
最近いろんな人にあって話したりした感想とか少しまとめ。
ー世界の工場でなくなる側の意見
①
中国の人件費の激烈な上昇を鑑みると、ベトナムなどはコストも圧倒的に安いし人材の質もよい
②
日中関係などに代表される「チャイナリスク」
感情的な嫌悪感も含めて今後の大きなリスク
ー世界の工場として存続する側の意見
①
中国以外のアジアでは中国ほどの人的なボリュームが出せない。唯一の可能性があるのはインドネシア、しかしインドネシアは宗教観がかなり異なる所をクリアーできるかが課題
②
中国に既に大きな工場がなどがある場合は撤退におけるリスク、コストが大きく決断が難しい。
③
今後は大きな消費市場としての中国もあるためにそこを考えると捨てられない
④
内陸の開発でコストは抑えることができる。
個人の考え:
中国の労働コストは上昇を続けています。これは輸出産業を中心に考えた場合は大問題です。
ただ一方で熟練労働者も増えており、質の高い生産が期待できることも事実です。また消費市場が成長しているので国内での短期間での成長を遂げてからの海外進出というパターンもありえると思ってます。
小米(xiaomi)という携帯電話はサムソンのギャラクシー並の品質で価格は半分です。
これは質の高い生産のマネージメントとディストリビューション戦略によって出来た製品ですが、こういったケースを増やしていけるならば中国は今後も成長を続けられるのかな、という感じています。
率直に思うのは、政府主導などでマネジメント、各産業において特に製品品質において世界トップレベルの実現が最も重要な課題と思います。
グロービスさんみたいな会社が需要が大きいと思いますし、ビジネスチャンスも大木でしょうね。