中国からの投資を受けるために事業を変えていく時代へ

これまで多くの日本企業にとっての中国市場は「中国に投資し、生産拠点をビジネスをする」場所でした。そのため中国事業がうまくいってるいる企業とは「中国への投資を活用できる人や企業」だったわけです。

これが、これからの時代は「中国からの投資をうまく活用する」ことが重要になってくるのかなって思います。

どうしてこんなことを言うのかというと、本日テンセントという、15年ぐらい前にMSNメッセンジャーをパクるところからスタートした中国の会社が時価総額で3兆香港ドル(約42兆円)を超えました。

2016年で2.5兆円ぐらいの売上があった会社なんですが、2017年の1QがYoYで売上55%アップというこの規模とは思えない成長の仕方を見せたことが主たる原因のようです。

 

www.bloomberg.co.jp

 

日本で時価総額が一番のトヨタ自動車が今日の終値時価総額で20兆円ぐらいなのでだいたい2倍ぐらいの規模になりました。

とはいえ、株価なんていうものは(短期的には)美人コンテスト的な面が強く、それがそのまま企業の実力という訳ではないと思います。

 

とはいえ、時価総額が高いということはそれだけ市場からの資本調達力が高いという意味でテンセントという会社は非常に高い事業投資能力を持っていることになります。

電気自動車という何だか日本のメーカーさんがめっちゃ投資をしそうな領域でも日経新聞によると投資の頼みは中華圏マネーらしいです。

EVへの中国国内での助成金がいっぱいあるのでこれからの市場として期待されているからみたいですね。たしかに中国の友人とかはテスラは助成金がでるし税金安いので普通の高級車より安いからって理由で結構買ってます。体感値としても上海ではしょっちゅうテスラみかけますね。

 

www.nikkei.com

 

 

要するに中国国内でこれから成長する分野については中国企業はかなり大型の投資をバンバンしてくるってことですね。

資本市場において人気が高いので時価総額が高く、投資体力が高い中国企業からの投資を上手に引き出して事業を拡大していくっていうのは今後の一つの事業モデルかもしれませんね。