日本より物価が安い国で働く日本人に必要なこと。

中国で働く日本人として最も大事なことって何かなって良く考えるんですよ。

 めっちゃニッチな領域かと思いますが。ただまあこれから海外で働く日本人って置き換えたら広いかもしれないっすね。

 

一般的に日本人って中国人より給料高いんですよね、どうしたって。

どんなに上海がバブルって言ったって、日本より物価安いんですよ。

普通の店でビール飲んで腹一杯うまいもんくって一人1500円あれば充分です。

贅沢品(LVの鞄とか)は値段一緒だけど、基本の生活費が違うからそりゃ必要な給料も変わりますよね。中国が食料輸出国である限りこれは変わらない事実だと思います。

 

じゃあ、僕らちょっと高い給料もらう訳ですから(実際には僕は給料はもらってないけど)何をすることが必要か?ってことです。

普通に日本でやってるみたいに営業とかやってると日本の給料×0.6ぐらいしか貰えない訳です、当たり前だけど。でも駐在員でくると会社的にみたらコストは日本にいる社員の1.5倍ぐらいかかるじゃないですか、色々と。

 

ってことは、すごく当たり前なんですが、組織としての成果をどれだけ高めることに貢献できるか?ってことなんですよね。でもこれって別に会社を管理すれば言い訳じゃないんですよね。あと駐在員として派遣されている人の場合は、日本では管理職の経験もないし、ましてや会社経営の経験なんてない人ばっかりな訳ですから。

じゃあ何すべきか?ってことで。

 

①:中国(その国)にない先進性の高い技術などを伝える。

これは言葉なんてだめでも現場では見ればわかるから尊敬されてやっていけます。

鉄砲伝来、みたいな感じです。よくわからないけど種子島に鉄砲もってきた人達ってやっぱり大事にされてた訳ですよね?織田信長にあったりしてるぐらいだから。という訳でそういうのがある人は深く考えなくて大丈夫かと。ユニクロとか職人芸をもつ現役引退した職人さんを中国の向上に匠プロジェクトとかいて派遣したりしたみたいですね。

 

②:スピード、品質を共存できる組織を作る。

これがやっぱりなんと言ってもみんながぱっと浮かぶ大事なことでしょうね。

匠の技なんて持ってない人がほとんどだし、そもそも日本にそういう物ってもうかなり減ってきてるんだろな、と。あと匠の技流出させて日本生産の競争優位の源泉を失ってどうすんだって議論もあるでしょうし。

 

すごく簡単に言えば情熱をもって取り組み、みなと一緒に汗を流して組織を立ち上げて適材適所の組織をつくって行く訳です。

この時に大事なのが、組織の中で仕事と教育を通じて仕事の取り組み方について適切な共通認識を育てることかなって思う。

一般的に日本人の方が品質に対するコダワリが高くて中国人の方が大雑把とされてます。

これって実は気になる部分とか、考え方が違うという部分が多い訳です。

例えば家の内装でもある程度の所までやったらとりあえず引き渡しして後からまた改修したりとか、そんな感じでやることもあります。これって日本じゃありえないんだけど。

 

この品質の部分についての考え方をどうやって昇華し成果のでる組織をつくっていくか?といのが今の命題。

 

一番良いのは明確な品質基準が作れること。

これは中国の社内で作れるのが一番いいのですが、経験がないととっても難しい。

一番は最初に日本で一緒にやってトコトン苦しむ事ですが、ここの部分が乗り越えるのがめっちゃ難しい。トコトン苦しんで、その中で品質基準を作っていく。

これってビジネスが成功した時のインセンティブ設計と一緒に取り組む日本側のプロフェッショナル度の高さの問題かなって気がしてます。

 

ただ品質基準って世の中の動きの中で競争があるから常に変わり続けていくんですよね。

つまりは品質基準を作る考え方を共有するってことになりますね。

常にライバルをベンチマークしてそれを超えていくことを絶対条件にしていく。

そして品質管理部隊を中国メンバーの中に作って自主的にそれを超えるようにしむけていく。

品質基準会議とか組織してやっていくべきかもしれないな。

あとは直接的にPL情報を共有していくことで儲かってるかどうかをきっちり認識してもらって儲ける為に努力をドンドン一緒にやっていくことかなーって思います。

中国人は大抵そのへんきっちりしているので、変に隠さず共有した方が有益なことが多いと感じてます。

 

まとめ

 

①鉄砲伝来する。

②組織にとけ込んで適材適所する。

③品質基準を一緒に作る。

④他社をちゃんときっちりベンチマークする。

⑤PL感覚をみんなにもたせる。